ブログten
2009.04.03|desk
cate

現在、5月にむけて春・夏の模様作りをしています。写真もその一つです。はじめ「草花」という名前で呼んでいたのですが、生地作りを依頼している業者さんと電話していた時に、読み間違えたのか「道草」と呼んでいました。「道草」と模様ののんびりとした様子がぴったりだなと思いそのまま、直さずにこの模様の名前を「道草」にしようと思いました。

「道草」という言葉を聞いたとき小学生くらいの頃によく道草をしたなと思い出しました。猫が通るような家の隙間を通り、オンコの実を食べたり、犬に会いにいったり・・・いったりきたりでなかなか家には着きません。学校帰りは毎日が冒険気分だったような気がします。

模様をどうまとめようか煮詰まっていたのですが、そんな楽しい道草を思いだしもう少し横において時間をかけて模様をつくろうと思いました。小さい頃のこと忘れているように思っていたのですが、「道草」という言葉を聞いてたぐりよせるように思い出されました。切り絵で模様を作るときは下図を書き込み過ぎないようにしながら、直接、鉛筆で紙に書きます。「もっと大胆に」とか「繊細に細かく」など切りながら模様が少しずつ変化します。遠目でみるとバランスなどがよく見えるので修正しながら切り進めていきます。何度も修正を繰り返しながら手作業から生まれる素朴で愛らしい表情を探します。

2009.04.01|desk
cate

コロコロステーキ?ではありません。友人のお父さんが手作りでポストカード立てを作ってくださいました。廃材などの木を集めるているそうです。非常に興味があります。どこで集めるのでしょうか、何を作っているのでしょうか・・・糸鋸がお家にあるそうなので、ぎこぎこ作業をしているんだと思います。昨日いただいた木はとても綺麗な黒系の色です。パイン材なども明るい色でいいのですが、頂いた黒い木はしっとりし落ち着いた印象のいい色だなと思いました。黒い木もいろいろあるんですね。一つ一つ木肌や色が違います。深い黒色、こげ茶色・・・手ざわりも「ざらざら」や「すべすべ」といったように違います。友人のお父さんもこんな木の表情が好きなのかもしれないなと思いました。ポストカードは白すぎない生成り色の紙を使うことが多いのでメリハリがついて落ち着いた立ち姿になりました。写真を撮りながら「コロコロステーキにみえてきた」と思いました・・・美味しそうな色ですが見て使って楽しもうと思います!

2009.03.31|desk
cate

私が大学時代の卒業研究で北国の壁紙を作ったときに壁紙を作るために研究したウィリアム・モリスが木版をスタンプのように使い紙の上にインクをのせるように印刷していたことから、木版だったら私にもできる量産性の原点のような方法かもしれないと思い卒業研究で挑戦しました。使う人が手にするためには一定量作れることも大切なことことなので。木版は手でほり進めて行くことから、コンピューターでは表現できない素朴であったり、繊細でもワイルドな印象になると思います。写真の版木は北大の資料館でみた鉱石の断面がとても綺麗だったことからスケッチしそれを模様にしてみたものです。きらきらとしている様子を四角の組合せやとんがりで表現してみたものです。

2009.03.09|desk
cate

家の窓から見えるモミの木です。山の登山道近くなので春に近づく3月でも一歩進んで二歩下がるでゆっくりと季節が変わります。外は静な雪景色ですが作業場ではせっせっと春に向けて作品作りまるで土の中で春を感じてもぞもぞしている虫のようです。

 

2009.02.17|desk
cate

アトリエから初めまして。「点と線模様製作所」の岡理恵子と申します。昨年の春から活動を開始し2年目に入りました。「模様作りってどんな仕事?」と思われる方も多いかと思います。いろいろな模様の仕事があるかと思いますが私は布地や紙の模様を作ることを軸にしています。皆さんの心に伝わるような模様作りをしたいと考えています。こちらのページでその作業の様子などを綴ってゆきたいと思います。まずはご挨拶まで。

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